尊敬している、随分年下の人からおすすめしてもらった『終末のフール』。

おすすめされたり貸してもらった本は、なるべく早く読むように心がけているのですが、なんだかやたらと時間がかかってしまいました。
オムニバスひとつひとつの読後感が良すぎるからかもしれない、という言い訳のようなほんと…。

地球があと3年でなくなってしまうなら、どう生きるか?という問い。
狂うか、奪うか、愛すか、騙すか、信じるか、産むか、殺すか。
自分の選択が正しいと信じた瞬間から、全ての悪も善も正当化されてしまう。
それが人間の本性で作られた、正しい地球の形なのかも。

…と書くと、とってもどろどろしたお話のようですが、
とっても真っ直ぐで優しくて爽やか。
日に日に暑くなり、なんとなく生を感じやすいこの時期にはぴったりの一冊でした。

このお話に隠れているのは、あきらめられない人間達の滑稽さと、それでもその姿を許す優しさ、
そしてその後に残る、不純物がなくなった人生の美しさなのかなーと。
良い意味でも悪い意味でも、不純物が多い暮らしを送っている私には耳が痛いっすな…。

最近色んな人から本を貸してもらえたり、おすすめしてもらえてうれしいです。
好きな本は、その人そのものだと思うので、にやにやしながら読んでいます。
それだけで結構幸せかも。