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ウィリアム・モリス展。

一度現物を見てみたいという夢が叶った今回の展示。しあわせ…
抜染したインディゴに重ねた色彩の優しさや、
呼吸のようなリズムと伸びゆく植物から、一歩引けば生まれる規則。
府中美術館の周りの環境も相まって、すべてのルールは自然の中にある、と強く感じました。
いちご泥棒も、きちんとしててかわいい。

作品と同じくらい好きなのが、
「役に立たないもの、美しいと思わないものを、家に置いてはならない」
というモリスの言葉。
これはサブタイトルの「美しい暮らし」の作り方かな。

洗剤の数だけ掃除の方法があり、
お皿の数だけ、それに合う料理があるかもしれません。
服、靴、机、椅子、フライパンに鍋。
暮らしは沢山の「もの」で作られています。
でも、「適当に増えていくもの」には、いつの間にか、順位が出来、影が生まれるもの。

高い美意識を持って、暮らしに必要な道具を選んだ結果に生まれる
「持ち物すべてに光が当たっている状態」が、「美しい暮らし」なのかな。
うーむ、うっかり余計なものが暮らしに入り込みやすい時代になんという…。
単なる引き算とも全く違うし、本当に難しい。

「役に立たないもの、美しいと思わないものを、家に置いてはならない」
この「もの」には、住人の意識そのものも含まれている気が。
そう考えると、ちょっとドキッとして楽しいなー。