ファイアbyルブタン。

どんな格好で観に行くべきか?
中途半端な格好は出来ない…と悩みすぎて、結局いつも通りに…。
せめてヒールで!行くべきでした。大後悔。

さて、いつか似合う日は来るのだろうか…というか買えるのか…な靴、ルブタン。
その「いつか」が、なんと身の程知らずな夢だったのかと
絶望するほどに、美しい映画(というよりショーか)!

スチレットヒール+トゥーシューズの痛々しさや
ヒールのまま赤いロープに吊るされたダンスが本当に良かった…。
失礼な表現かもしれないけど、靴というより、羽が生えた拘束具のよう。
自由を奪われているのに、重さがない。
ふわふわと軽いのに、飛び立てない。
身体と拘束具それぞれが引き立て合うから、奇妙で力強い生を感じさせるのでしょう。

身体と靴の美しさと同じくらいにぐっと来たのが、
ルブタン氏がショーを作るという仕事について語った
「まずは観客の事は考えず、自分が良いと思うものを作る事が大事。
自分が良いと思えない、存在しない楽しさは当然伝わらない」
という台詞。メモ出来なかったので正確ではありませんが…。

究極の足フェチ(褒め言葉)が楽しんで作った靴とショーだから、官能的。
ダンサー達は、自分に自信と誇りを持っているから、美しい。
きっと物や人を決定的に輝かせるのが、この情熱であり、ファイアなのだろうと。

ぽやぽや夢見心地で映画館を出て、鏡張りの壁を見たところで火の気の無さに絶望しました。
とりあえずヒールを履いて、目線を高くするところから始めるか…。